見通しのよいY字交差点で薄暮時に発生した事故

事故の概要
 平日の夕方、Aさんは乗用車を運転し、大きな河川の堤防沿いの道路を通行していた。時間は日没の直後であり、周囲の様子が次第に確認しにくくなっていた。Aさんが進行していた道路は、河川の向こう岸に渡る橋に通じる道路と市街地に向かう道路の二またに分岐しており、Aさんは市街地の方向に進もうとしていた。Aさんが道路の分岐に近づいたとき、橋に向かう道路から原付が接近してくるのを認めた。橋に向かう道路のほうに一時停止の規制があるのを知っていたので、原付は停止するものと考え、Aさんはそのまま進行した。しかし、この原付は一時停止せずに交差点に進入してきた。2台は交差点の中央付近で衝突し、原付を運転していたBさんが重傷を負った。

 

事故の原因
 原付を運転していたBさんが、一時停止をせずに交差点に進入したのが事故の原因である。この交差点は堤防上にあり、どの方向からも見通しはよかった。衝突の直前、原付を運転していたBさんは、自分の左側の道路から車両の接近がないかを注意していたが、もう一方の道路のほうには十分に注意を払っていなかったと言う。Bさんはこの道路を毎日通行しており、交差点の形状や通行の方法も熟知していた。それにもかかわらず、Bさんが乗用車の接近に気づかなかったのは、薄暮時で周囲の様子が確認しにくかったことが影響している可能性が大きい。

 

この事故から学ぶこと
 周囲が暗くなると、周囲の様子が確認しにくくなる。このような場合、運転者や歩行者は、自分に都合がよい判断をする傾向があるようだ。たとえば、なにも見えないと、周囲に車や歩行者がなく、安全だと判断する傾向があると考えられる。とくに、疲労や考え事などで、頭の働きが鈍っていると、この傾向が強くなる場合があるので注意すべきである。

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